この綺麗な色合いのメガネたち。普通のメガネとは異なった印象を与えるこれらのアイウェアは、ファッションとしてのメガネ、そして新しい広告媒体としてのメガネに挑戦したものです。
CINDERELLA
このメガネは、「モノプリ」という様々なモノにプリントする実験的なプロジェクトの一環で作られたもの。
「CINDERELLA」と名付けられ、小林幹也さんと榮良太さんのユニットによってデザインされたこのメガネは、メガネの表面に印刷を施しながら、視界を遮らない作りとなっています。これは、アクリルの表面には不透明なUV塗料にて印刷し、 その上にエポキシ樹脂を塗布する事で透過性を実現したそうです。
表面をコーティングしているエポキシ樹脂の表面張力によって生まれた曲面とアクリルの木口に施した面取りにより平面のグラフィックが屈折して立体に浮かび上がって見えるようになっています。
こうして作られた「CINDERELLA」は、ただの視力矯正としてのアイテム以上に、ファッションや新しい広告媒体としてのメガネとしてデザインされています。
パッケージもなかなか可愛らしい感じ。種類は全部で5つ。サイズはSとMに分かれています。値段は、5700円(税抜き)となっています。
「モノプリ」プロジェクト
「CINDERELLA」を生み出した「モノプリ」は、様々なモノにプリントする 実験的なプロジェクト。モノプリのコンセプトは、「モノを活かすためのプリント」と「プリントを活かすためのモノ」の融合から新しい可能性を追求するというもの。
恵比寿にある制作会社「マジックタッチジャパン」が主導しているプロジェクトで、立体をデザインする人と、平面をデザインする人がいっしょになり、同社のプリント技術を使って新しいプロダクトを生み出しています。
このように異業種のデザイナーたちが新しいモノをデザインするようなプロジェクトが、メガネなどアイウェアをデザインするようになると、メガネの新しい可能性が見えてくるかもしれませんね。